XM(XM Trading)では、自動売買としてEAを活用できます。EAとは「Expert Advisor」を指し、ソフトに内蔵されたプログラムに従って自動的にFXの注文や約定を行ってくれます。資産運用が自動化できるため、「XMを始めてみたけど思ったより時間が取れない」という方におすすめです。
しかし、EAを導入したからといって必ずしも勝率が高まるわけではありません。今回は、XMの自動売買で稼ぐ方法を3つに分けてお伝えしていますので、これからEAを導入したい人はぜひご活用ください。
XMは自動売買(EA)に適した海外業者
自動売買のEAとは、MT4やMT5の中で利用できるプログラムのことです。あらかじめMT4やMT5にシステムをダウンロードしておくことで、EAの中に保存されているプログラムに従って自動的に取引を行ってくれます。
XM(XM Trading)でもMT4やMT5を使って取引を行いますが、自動売買に対応しています。裁量トレードと違い常にチャートに張り付いている必要がないため、自動売買は忙しい人におすすめです。
XMで自動売買(EA)を行うメリット・デメリット
自動売買といえば、「勝率95%以上」や「必ず稼げる」といった誇大広告が目立ちます。しかし、EAを導入したからといって必ずしも勝率が上がるとは限りません。
大切なことは自動売買のメリットとデメリットをしっかりと理解しておくことです。メリットとデメリットが分かれば、EAも所詮は道具にしか過ぎないことが分かります。道具は使う人によって良質なものにも悪質なものにも変化するため、今のうちにEAを扱う心構えを養っておきましょう。
XMで自動売買を行うメリット
XMで自動売買を行うメリットは次の通りです。
- FXトレードをほとんど放置したままにしておける
- チャート分析に費やす時間を節約できる
- 人間の勘に頼らず冷静な対応が可能
- 利確や損切りなどのルールが設定しやすい
EAは文字通り、機械が自動で注文や約定を行ってくれます。トレーダーはEAが行った取引内容の結果を分析し、プログラムの良し悪しを判断することが主な行動です。細かいチャート分析を行う必要もないため、FXに時間を避けない忙しい人ほど自動売買に向いています。
機械が決済の判断を行う点も大きなメリットです。裁量取引の場合はトレーダー自身が決済の決断を行うため、利確や損切りルールを設けていても、いざとなると感情に左右されて冷静な判断ができないものです。一方の自動売買はプログラムに従って有無を言わさず決済を済ませてくれるため、感情に左右された結果悪い結果に陥ることが少ないと言えるでしょう。
XMで自動売買を行うデメリット
XMで自動売買を行うデメリットは次の通りです。
- 重要経済指標の発表時は信用できない
- 優秀なEAを見つけるまでに時間がかかる
自動売買はあくまでプログラムに従って取引を行うものなので、予想外の値動きには対応できません。雇用統計やFOMCなど重要経済指標が発表される際、一時的に注文が殺到し、チャートが予想外の動きになることも珍しくありません。通常時のパターンが崩壊することも多いため、自動売買プログラムでは対応できず従来の成績を残せないこともあります。
現在は、様々な種類のEAが登場しています。もちろん全てのEAが優秀なわけではなく、更に各FX業者による相性も絡んでくるため、プログラム選びに悩みやすい点がデメリットです。
EA選びは書籍やネット上の評判を参考にすることもできますが、定性的な情報だけではなく定量的な情報も確認しておきましょう。定量的な情報を確認する方法は、次の「XMの自動売買(EA)で稼ぐためのコツ」にてお伝えしています。
XMの自動売買(EA)で稼ぐためのコツ
XMの自動売買で稼ぐには、適当にEAを導入すれば良いというわけではありません。数あるEAの中でも優れたプログラムを選ぶことが、XMの自動売買で成功するコツです。
XMに向くEAを選ぶ
EAは、利用するFX業者によって合う・合わないの相性が存在します。基本的にEAというものは、特定のFX業者を想定して開発されていることが多いからです。
そのため、XMに不向きのEAを選んでしまうと、たとえ優秀なプログラムを組んでいたとしても勝てない可能性が高くなります。ほとんどのEAは、公式サイトなどで対応FX業者の名前を指定していることが多いため、事前に確認しておくことをおすすめします。
成績の高いEAを選ぶ
基本的にEAの成績に関する情報は、ネットで簡単に探すことができます。ほとんどの場合、EAを提供する公式サイトにて情報を公開しています。
一般的にEAの成績ページには様々な情報が掲載されていますが、本当に優秀なEAかを調べる基準として4つの項目が挙げられます。
- プロフィットファクター:1.5~2.5
- 最大ドローダウン:~10%
- 稼働期間:半年~
- 累計取引回数:100回~
プロフィットファクター(PF)とは、取引期間中の利益総額と損失総額の割合を示す数値です。数値が1.0を超える場合は損失よりも利益が上回るEAであることを表し、一般的に1.5~2.5を指すEAが優秀と言われています。
最大ドローダウンとは、特定期間に対するEAの成績が悪かった時の損失リスクを比率化したものです。数値が低いほど資産減少リスクが小さくなり、一般的に10%以下を示せば優秀なEAだと判断されています。
稼働期間や累計取引回数は、成績に対する信憑性を表します。EAの検証期間が短く、取引回数も少なければプロフィットファクターや最大ドローダウン、勝率といった成績がたまたま良くなることも考えられます。検証回数が多くなるほど正確な確率やデータに現れるため(大数の法則)、よく確認しておきましょう。
バックテストよりフォワードテストの成果を優先する
EAの成績ページには、バックテストとフォワードテストが公開されていることがほとんどです。
バックテストとは、過去のチャートにEAを適用した場合の運用成績を指します。過去のチャートと言っても膨大な量の期間が存在するため、たまたまEAの成績が良くなる一部分だけを切り取って見せることもできます。よって、バックテストの検証結果はあまり参考にはなりません。
EAの正しい成績を見極めるにはフォワードテストを参考にしましょう。フォワードテストはリアルタイムのチャートにEAを適用した運用成績なので、正しい力量を見極めることができます。
XMで自動売買(EA)を設定する方法
XMで自動売買をするには、MT4やMT5上でインストールしたEAの初期設定を行わなければなりません。手順としては以下の通りです。
- 使いたいEAをインストールする
- EAをインストール後に自動的にMT4/5が立ち上がる
- MT4/5の「ツール」から「オプション」をクリック
- 「エキスパートアドバイザ」の中にある「自動売買を許可する」にチェックを入れる
- MT4/5の通貨ペアや時間足をEAが指定した条件に変更
- MT4/5のチャート画面にインストールしたEAをドラッグ&ドロップ
- MT4/5のチャート画面右上にEAの名称が記載されれば設定完了
まとめ
XMで自動売買を行うには、EAを利用することが一般的です。EAはソフトをインストールし、MT4やMT5に導入することで利用することができます。いつもチャートに張り付く必要がなく、初心者でも取り組みやすいのでおすすめです。
一方、EAには様々な種類があり性能も千差万別なので、今回お伝えした方法を使って比較検討を行ってみてください。EAの中には無料で利用できるものもあるため、始めは感覚を掴む要領で利用してみてはいかがでしょうか。